はじめに
ツイッターで相互の人がこんな研究をしていた。
ここでこの前つくったドラゴンタイプの分類(独断と偏見)をぺたり
— てんろー (@ten_loooow) 2020年6月2日
レジドラゴはタイプBかな pic.twitter.com/Hgbznit7ev
ポケモンにはドラゴンというタイプがあり、そのドラゴンタイプの中でもさらに分類を細分化して、ドラゴンタイプのポケモンがそれぞれどの分類になるのかを考察しているのである。
詳しいことはツイートを参照してもらうとして、このツイートを見て私は思ったことがある。
ドラゴン以外のタイプにも、より細分化された分類はあるよな、と。
ポケモンには一般的なRPGに比べて非常に豊富なタイプが存在し、その数は18種類に及ぶ。
しかし、ポケモンはタイプだけで分類を区別できているかと言われればそんなことはない。
例えばピカチュウとビリリダマは同じでんきタイプではあるが、まったく似た姿をしていない。それはそれぞれネズミと無機物という別のモチーフをキャラクター化したのだから当然のことだ。
また、タマゴグループという分類が公式に存在することもそれを裏付けている。仮にタイプだけで分類が完成するのであれば、わざわざタマゴグループを設ける必要などないはずだ。
そこでこの記事では、それぞれのタイプをさらに細かく仕分けることでポケモン世界への理解を深めることを目的としたい(これが言いたかっただけ)。
仕分け方法
適当なサイトでタイプ別一覧を開き、それぞれのポケモンについて独断と偏見で仕分けしていく。上記ツイートとは異なり、原則として分類の重複はなしとする。
そのため、タイプごとに分類が統一されていなかったり、数が多い少ないと言ったこともあり得るが、そこはご容赦いただきたい。
今回仕分けるタイプ
今回仕分けるタイプは……
草タイプ!
草タイプはご存じの通り、御三家の一匹として選出されている非常にベーシックなタイプであり、また特徴も様々。御三家に限っても草や花、樹木などなど非常に豊富な種類がある一方で一目見ればすぐに草タイプだとわかる素直さも持ち合わせている。
図鑑のNo.1が草タイプということもあり、初回としては相応しいタイプなのではないかと思います。
では、分類開始。
分類一覧
タイプA:草・葉をモチーフとしたポケモン
ルンパッパ系
(11/105種類)
草や葉っぱを主とした草タイプたち。
モチーフ通りいずれ花や果実になることも多いが、ルンパッパ(ハス)やダーテング(このは?)など葉っぱに終始するポケモンもいる。
全体の約10%程度なので印象に反して案外少なく思える。
タイプB:花をモチーフとしたポケモン
ヒメンカ
(17/105種類)
草花・木花に限らず、花と思われるものを咲かせる分類。
やはり種が芽吹いて花開くというのは満開≒完成のイメージがあるのか最終進化に多い印象。
しかし、ポポッコやヒメンカなど、後述の果実・木の実系につながる途中経過としての花のイメージを持った存在も少ないがいる。
タイプC:樹木をモチーフにしたポケモン
ナッシー
(5/105種類)
草や花ではない、樹木そのものと言えるポケモン。
ヤシの木、針葉樹、広葉樹と樹木としてはバラエティ豊かだが、全体的な数では「草」ではないからか少ない。
ドダイトス系も樹木と言えるが、この記事では後述の別分類とした。
タイプD:果実・木の実・種をモチーフとしたポケモン
タマタマ
ワタシラガ
カジッチュ/アップリュー/タルップル
(22/105種類)
果実や木の実・種をモチーフとしたポケモンたち(種は別にした方がいいかもしれない。要検討)。
果実の場合は花から発展した存在として最終進化であることが多く、種の場合はそこから芽吹くため文字通りのたねポケモンであることが多い。
タマタマはどー見ても卵なんだけど、
なにかの たまごの ようだが じつは しょくぶつの タネにちかい いきもの であることが わかった。 (赤・緑、ファイヤレッド、Yの図鑑より)
らしいので、ここに分類をせざるを得なかった。
また、ひとえに果実・木の実と言っても、どんぐりやバナナ、さくらんぼ、オナモミ、栗、カボチャ、マンゴスチン、リンゴとかなりバラエティ豊かで、見た目的にも面白いのが特徴と言える。
フシギダネは……アレどう見てもタネに見えなくないか?
タイプE:キノコをモチーフとしたポケモン
(8/105種類)
キノコのほうしを覚えるため一部では蛇蝎の如く嫌われ、また捕獲要員として今日も頑張る彼ら。
数こそ多くないものの、マリオに出てきそうな赤いものやモンスターボールみたいな見た目しているものなど見た目的な印象はかなり強い。キノコのほうしの印象も強い。
今回の企画で調べて初めてわかったのだが、実はキノコモチーフの草タイプは全員『奇数世代が初出』という意外な共通点がある。
タイプF:その他の植物をモチーフとしたポケモン
ノクタス系
(8/105種類)
その他ってなんだ、勝手にまとめるなよ! と言われてもしょうがない分類だが、とにかく上記に当てはまりづらいと感じた植物由来のポケモンたち。
ウツボット系はウツボカズラ、モジャンボ系はツル、ノクタス系・マラカッチはサボテン、ダダリンは藻……といった感じ。
草……というか植物と言ったら花か草か樹木がパッと思いつくので、その他の植物がモチーフになることが少ないのは仕方がないのかもしれない。
タイプG:動物に植物の要素を足したポケモン
ゴリランダー系
(25/105種類)
主として動物モチーフがあり、そこに植物の要素を足したポケモン。
ジュカイン系は爬虫類に樹木、ドダイトス系は亀に樹木といった感じ。
動物に植物要素を足すということで汎用性が高いのか種類が豊富。
さらにこれを細分化すると、
樹木……ジュカイン系・ドダイトス系・ヤナッキー系・メブキジカ系
ゴーゴート系・ゴリランダー系
ツル……ジャローダ系
となり、花を足したポケモンがいない。代わりに単体では成立しづらい樹木を足されている傾向にあると言える。
ダーテングやルンパッパもここに入れようかと思ったけど、あいつら天狗と河童であって動物じゃないしな……。
タイプH:自然そのものをモチーフとしたポケモン
(アルセウス)
(3/105種類)
草花や樹木などといったものというより、木々を生やし木の実を実らせ、花々を咲かせる『自然』そのものをイメージしたポケモンたち。
セレビィは森の守護神であり、カプ・ブルルはアローラの土着神として、特定の植物とは関係なく草タイプとして設定されたと思われる。
また、純粋な草タイプとは言えないものの、プレートによってタイプが変わるアルセウスも世界創造を行ったとされるので、この分類とした。
また、ここにはないが、太古の人間は世界が亀の上に存在すると考えていたという話からドダイトスも部分的にこの分類に入り、ジュナイパーは森にすむ弓の名手という伝説を持つロビン・フッドがモチーフと思われるので、広義的にはここになりそう。
タイプI:上記に当てはまりづらいポケモン
(シルヴァディ)
(6/105種類)
モチーフ的に上記になりづらそうな面々。
ユレイドル系はウミユリがモチーフなのだが、ウミユリはそもそも植物じゃない棘皮動物なのだが、見た目や名前が植物っぽいから草タイプなんだろう、たぶん。
カットロトムはしいて言うなら芝だけど、そもそも家電製品だしな……。
で、ラランテス系は、植物(花)に擬態するハナカマリキをモチーフとした草タイプという結局花なのかカマキリなのかどっちだよという話なので、ここが相応しいと思う。分類するならタイプG。
終わりに
というわけで、草タイプを一通り分類してみたが、実際には複数の要素にまたがっているポケモンもいるし、上記の分類が絶対正解だとも思わない。抜けがあったり、他に意見があったり、要望があったりする場合はコメントを求む。
傾向としては動物に植物を足したタイプが多めで、ただ植物をモチーフとしただけではなかなか面白いポケモンは生み出しづらいんだろうなぁなんて思った。
100種類以上のポケモンたちをこうして分類したのだが、これだけでも結構疲れたので、数が多いタイプをやるときのことを考えると身が震えるが、続きは反響次第ということで適当に終わりとする。
あとリストにはないけど、ザルードはタイプG、バドレックスはタイプHだと思います。図鑑説明次第だね。