はじめに
第8回です。
「ポケモンUNITE」なるゲームが発表され、海外のYoutubeでは最低評価の記録を更新しただとかそんな話を聞きますが、いろんなことに挑戦できるというのはやはりポケモンというコンテンツの強みを感じます。似たような例で、いろんなジャンルのゲームを出してそれなりに結果を出しているマリオシリーズとかもコンテンツとしてはかなり『強い』ですよね。
私自身は、ああいったタイプのゲームはあまり得意ではなさそうなので、そこまで食指が動かないというのは事実ですが、新しいジャンルに挑戦する姿勢そのものは素晴らしいものだと思います。
さて、第8回ともなるとこなれてきてしまい、惰性で文章を書きかねないので、気を引き締めていきたいと考えます。
では、今回もお付き合い宜しくお願いします。
今回仕分けるタイプ
今回仕分けるタイプは……
電気タイプ!
電気タイプと言えば、ポケモンの顔であるピカチュウを擁するタイプですね。
俗にいうピカチュウ一族がおり、だいたいアニポケにも出演するのでメディア露出的には優遇されがちな印象があります。ポケカでも強いらしいですし。
とはいえ、こちらも炎タイプと同じ事情を抱えているみたいですが……。
では、分類開始。
分類一覧
タイプA:電気・雷・電波を可視化したポケモン
サンダース
サンダー
ロトム(通常)
カプ・コケコ
レジエレキ
(7/66種類)
電気・雷・電波……といったものを具現化した感じのポケモン。
サンダーとカプ・コケコはおそらくサンダーバードというインディアンに伝わる神鳥がモチーフ。雷の精霊とのことなので、分類するならここと考えた。
そもそも実体が希薄なものなため、電気そのものをモチーフにするのってすごく難しいんだろうなぁと思った。
タイプB:生物に電気の要素を足したポケモン
オドリドリ(ぱちぱち)
パルスワン系
バチンウニ
モルペコ
パッチラゴン
パッチルドン
(29/66種類)
いつもの。
尻尾とか模様とかがギザギザになっていたりすることが多い。
トゲトゲがあると=避雷針という発想になりがちなのか、ハリネズミやウニなどいろんな生物モチーフのポケモンがいる。
ゼラオラはネコ科の特徴が強いと判断したためここにしたけど、普通にタイプAでもいい気がするなぁ。
タイプC:電気製品・電気と関連する構造物をモチーフとしたポケモン
ヒートロトム/ウォッシュロトム/フロストロトム/スピンロトム/カットロトム
ストリンダー系
(16/66種類)
電気に関連した物体をモチーフとしたポケモン。
パラボナアンテナとか、電飾とか、エレキギターとか。レールガンなんて変わり種もある。
一部はタイプBの方がスッキリするのかなぁ。
タイプD:光を放つ・電気を発生させる生物をモチーフとしたポケモン
(6/65種類)
電気信号が発達して光や電気を生み出せる生物をモチーフとしたポケモン。
ランターン系がチョウチンアンコウなのはご存じの通りだが、マッギョも元々はチョウチンアンコウモチーフで水・電気タイプにする予定だったのが、イッシュ全体のタイプバランスを考えた時に地面・電気になったそうな。それで、地面なら茶色ってことでカレイみたいな色合いになった……ってことらしい。デザインって大変なんだなぁ。
電気タイプではないけど、デンキナマズってことでナマズンがスパーク覚えたりする。昔、ハチマキナマズンで採用していた(弱かった)(ただの余談)。
タイプE:磁力を持つ物体をモチーフとしたポケモン
Gゴローニャ系
(6/66種類)
磁石とかをモチーフにしたポケモン。
ガラルゴローニャ系は磁石岩がたぶんモチーフだろうと思われる。
http://chigaku.f-edu.u-fukui.ac.jp/Oshima_3.html (参考文献)
磁石モチーフもっといるかと思ったけど、全然いなかった。
特性の磁力ですら、上の2種族とダイノーズ系・メルタンしかいないという割と貴重な特性だった。
タイプF:その他のポケモン
エレブー
(アルセウス)
(シルヴァディ)
(2/77種類)
エレブーはアニポケでは阪神タイガースのパロディ球団のシンボルになっていたり、模様がそれっぽかったり、虎の要素が見られる。
一方で、以下の指摘がある。
後付けでコンセントプラグやらケーブルやらの属性を付与されてるけど、エレブーのモチーフって結局なんなんだ。まさかカネゴンじゃないだろう
— takuya🛡 (@megayabutaku) 2020年6月10日
高木ブーとかそんなバカなと言いたいけどやりかねない。初代ポケモンだから
— takuya🛡 (@megayabutaku) 2020年6月10日
高木ブー氏と言えば「ドリフ大爆笑」の雷様のコントで有名だ。このコントが放映されはじめたのが1985年で、ポケモン赤・緑の中核スタッフである田尻智氏は当時20歳、同番組を見ていてもおかしくはない。
エレブーの『ブー』の要素が高木ブー氏由来だとしたら、エレブーのモチーフは高木氏で、同氏が雷様のコントをしていたから電気タイプになったという話である。
赤緑では実在人物をモチーフとしたポケモンが一部存在するので(サワムラー・ユンゲラー等)、上記の年齢との関係を考えるとありえなくはない……のかなぁ。意見求む。
虎が主体であればタイプB、そうでないならタイプAに分類すればスッキリするだろう。
ゼクロムは前回記事のレシラムと同じで、卵が先か鶏が先かの話になってしまうのでここに。尻尾がタービンに似た形状なので、タイプCが近そう。
終わりに
炎タイプと同様、分類に難航したタイプのひとつ。……そんなんばかりだな。
電気という目に見えない、見えづらいものをタイプとして使うので、やはり設定するのに苦慮してそうな感じ。総数が少ないし。
タイプ相性的には弱点が少なく有効な相手も多いからか、あまり増やしたくないなんてゲームバランス上の都合もあるのかなー。
作りやすい方だとは思うので、生物+電気あるいは生物+電気製品(電気製品そのもの)はこれからも増えていくけど、電気そのものはたぶん特別なポケモンにしか採用されないんじゃないかと思う。
磁石のポケモンは……案外モチーフとしての幅が少なそう。方位磁石モチーフでこの指とまれを覚えるサポーター系ポケモンとかあったら面白そうだけど。
おしまい。