『ポケットモンスター プラチナ』プレイ日記19日目。
とっておきふくつのこころ持って~
高いテンガンざん越えていこう~(二回目)
アカギの野望を阻止するべくテンガンざんの登山を楽しむ一行だったが……?
テンガンざん
頂上にアカギがいるはずなので、テンガンざんを登っていく。エンカウントがあることや、『かいりき』『いわくだき』『ロッククライム』『なみのり』といった主要な秘伝技を使うこともあって昔は複雑なダンジョンだと思っていたが、今やると割と一本道だということに気が付く。上り下りさせたり、迂回させたりして、見た目以上に複雑そうに見せるという手法は、ハード性能が低くクリエイターが思い描く世界を満足に描写しきれなかった時代によく使われていたけど、この時代(2000年代半ばぐらい)にもまだまだあったんだなぁとちょっと感心した。もちろんこれでも赤緑、つまりゲームボーイの頃に比べてずっと描写できることは増えていたわけだが。
頂上に着くと、ダブルバトルとマルチバトルを一回ずつ。またダブルバトルかぁと思わせておいて、ライバルとの共闘でギンガ団に立ち向かっていく構図、シンプルながら良いシチュエーションだ。
てめえ、あれほど痛めつけてやったのにまだ使ってんのか……。
フレミング以外全滅させられるという大ピンチの末、なんとか勝利。記憶よりもだいぶ強いな……。
で、ディアパルが召喚されるイベントなんだけど、処理落ちだからそうなっているのか、そういう演出なのか、メッセージを送るたびに残像っぽく字がかすれていることに気が付いた。あとやたら角ばったUMAのモデル、DSの3Dモデルって感じ。
そしてギラティナ登場。ここCM。
とても有名なシーン。
シロナに連れられてやぶれたせかいへ飛び込んでいく。
やぶれたせかい
おどろおどろしいBGMと共に行くやぶれたせかいは壁を歩くギミックや足場を移動させるギミックがいくつかある。スーパーマリオギャラクシーのクソカメラワークを思い出して一瞬嫌な気持ちになったが、それはプラチナの評価とは全然違う話だからやめておこう。
そういうギミックがあると言っても、やはり既存のポケモン(この場合はプラチナまでのポケモン本編のこと)から進化したものじゃないよな、とは思った。壁を走るみたいな演出ができるようになったことはのちの世代につながる大いなる一歩だとは思うけど。
シロナとアカギ、それぞれの話を聞きながら影のポケモンを追っていく。断片的に情報が開示され、それぞれの思惑と共に先に進んでいくRPG特有の感覚は結構好きだ。敵のボス・チャンピオンの二人が対処しきれていない異常事態感も素晴らしい。
奥まで行くとアカギとバトル。いかにも悪の組織のボスというポケモンたちを使ってくる。アカギ、こんなに強かったっけ……と思うぐらい苦戦させられた。特にギャラドスが強かった。普通に『じしん』使ってくるなよ、お陰でフレミングが落ちたわ。
クロバットは「野望はあるけどポケモンに対してはプレイヤーとさして変わらない愛情を向けている」というメタファーに使われることが多いけど、アカギの場合はさらにマニューラやヘルガーがタマゴ技である『ねこだまし』『かみなりのキバ』、ドンカラスが教え技の『ねっぷう』を覚えさせている。このことから、アカギはただ頭が良かったばかりに世間との折り合いのつけ方が下手なだけで、本質としては悪ではないし、ちょっと運命が変わっていたらポケモンが好きな善良な機械オタクとして一生を全うしたんじゃないかなぁなんてつい思いをはせてしまう。下手なトレーナーよりずっと愛情があるね。
それはそれとして容赦なくぶちのめして、とうとうギラティナ戦。一般ポケモンと違って、こいつだけ上から舞い降りるような演出になってることにこの年になって気が付いてちょっとテンションあがった。そしてカッコイイ戦闘BGM。特別なポケモンだってことがビンビン伝わってくるね。まあ、マスターボールでさっさと終わらせたんだけど。
一件落着で元の世界に戻ろうと思ったら、シロナが「ギラティナが反物質世界の王なんだからそのギラティナが生み出した穴が自分たちの世界につながってないとおかしい(意訳)」なんてこと言ってた。…………そうかな? そうなのか?
穴に飛び込むと、「おくりのいずみ」に出てきた。久々の太陽がまぶしい。この太陽こそが、ギラティナが我々を認めてくれた証拠だ。少し誇らしい気持ちで次の街へ歩き出したのであった。
続く……。