#スーパーロボット大戦 30周年を記念して、「スーパーロボット大戦 鋼の超感謝祭2021」を7月11日(日)に開催!!
— スーパーロボット大戦 (@srw_game) 2021年4月23日
無料オンラインイベントなので、どなたでもご覧になれます。
詳細はスーパーロボット大戦公式サイトとTwitterで順次発表!
続報をお待ちください!#スパロボhttps://t.co/mxm5uU3MgO pic.twitter.com/wbcaswmjMN
4月23日の『生スパロボチャンネル[アプリ版]深夜拡大SP』にて、電撃発表された『スーパーロボット大戦 鋼の超感謝祭2021』。これの告知のためだけにスパロボVのプロデュースも担当した最上Pが登場した。そして、寺田Pの「30周年に向けて座して待っていたわけではない」「過去の自分の発言と照らし合わせて想像してほしい」「そうじゃなきゃ最上さんがここに出てこない」という言葉の数々。
これらを踏まえれば新作発表が『超感謝祭2021』でされることは当確と言えるだろう。しかも、30周年記念作品と呼べるほどのものが出るはずだ。
そこで、今回はその30周年記念作品として出るであろうコンシューマのスパロボ最新作を予想してみようと思う。
※この記事では断りがない限り、版権スパロボの話題を取り扱います。OGシリーズに詳しくないので。
30周年記念作の立ち位置について
前提として、30周年記念作はどういった作品になるのだろうか。
これを考えるにあたって指標足りえる作品が一つある。
それは2017年に発売された『スーパーロボット大戦V』である。
『スパロボV』は境遇としては30周年記念作ととてもよく似ている。というのも、『スパロボV』もまた25周年記念作として世に出ており、初報が2016年の鋼の超感謝祭という共通点があるためだ。…………というより、『鋼の超感謝祭2021』にて新作発表があるとスパロボファンの大半が思い込んでいるのは、『スパロボV』という前例があるからなので、本当は因果が逆なのだが。
つまり、30周年記念作の立ち位置としては、『スパロボV』と近しいものになるのではないだろうか。
そのため、本記事の新作スパロボの予想は『スパロボV』の参戦作品を傾向を踏襲したものとする。
スパロボVについて
では、その『スパロボV』はどういった作品だったのだろうか。以下に箇条書きする。
・αシリーズ・Zシリーズを制作したB.B.スタジオ(旧バンプレスト)のスパロボであり、Zシリーズの流れを汲んでいる。携帯機シリーズや3Dスパロボやアプリと比較して俗に本家や本流と呼ばれることもある。
・Zシリーズ(特に第3次Z天獄篇)と共通した参戦作品が多い。
・B.B.スタジオが制作を担当した『第3次Z天獄篇』から約2年経ってのリリースだった。
・発表されたのが2016年6月。『第3次Z天獄篇』発売から約1年後の発表であり、発売の8か月前だった。
・B.B.スタジオ製スパロボの前作である『第3次Z天獄篇』から継続参戦している作品として、
- 無敵超人ザンボット3
- 無敵鋼人ダイターン3
- 機動戦士Ζガンダム
- 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
- 機動戦士ガンダムSEED DESTINY
- 劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Traiblazer-
- 機動戦士ガンダムUC
- 真(チェンジ!)ゲッターロボ 世界最後の日
- 真マジンガー 衝撃!Z編
- フルメタル・パニック!
- フルメタル・パニック?ふもっふ
- フルメタル・パニック! The Second Raid
- フルメタル・パニック!(原作小説版)
- ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序
- ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破
- ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q
機体だけ参戦のフルメタル・パニック!シリーズとヱヴァンゲリヲンシリーズをまとめると、全部で11作品。
・すでに他のスパロボから参戦しているが、『第3次Z 天獄篇』には参戦していない作品(≒グラフィックの流用ができない)として、
- ガンダムシリーズから久々の参戦である『機動戦士ガンダムΖΖ』
- こちらもガンダムシリーズで久々の参戦である『機動戦士クロスボーン・ガンダム』
- エーアイが制作担当していた携帯機シリーズ常連だったがB.B.スタジオ製では初参戦の『劇場版 機動戦艦ナデシコ -The prince of darkness』
全部で3作品。
・新規参戦作品として、
- 宇宙世紀ガンダムシリーズの派生作品である『閃光のハサウェイ』『クロスボーン・ガンダム スカルハート』『同 鋼鉄の7人』
- マジンガーシリーズの派生作品である『真マジンガーZERO vs 暗黒大将軍』
- 2008年のイベントで言及され、勇者シリーズの中でも知名度・人気共に高い『勇者特急マイトガイン』
- 2017年当時の最近の作品であった『クロスアンジュ 天使と竜の輪舞』
- 純粋なロボットアニメではなく、かつ知名度が高いシリーズから『宇宙戦艦ヤマト2199』
既存作品の派生で4作品、完全新規として3作品。
ゲームシステムが変わっている、会話シーンでのイラストがウィンドウ形式からバストアップ形式になっているなど、他にも変更点はあるが本題ではないので置いておく。
予想・30周年記念作の参戦作品一覧
凡例:
続・・・第3次ZやVXT三部作に参戦したことのある作品(≒グラフィックの流用可)
B・・・既存参戦作品だが、HDグラフィックを新規で作成される作品
機・・・機体のみ参戦
☆・・・新規参戦作品
B 機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY
続 機動戦士Ζガンダム
続 機動戦士ガンダムΖΖ
続 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
続機 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン
続 機動戦士ガンダムUC
☆機 機動戦士ガンダムUC バンデシネ
B 機動戦士ガンダムNT
続 新機動戦記ガンダムW Endless Waltz
B機 新機動戦記ガンダムW Frozen Teardrop
続 マジンガーZ/INFINITY
続 真(チェンジ!)ゲッターロボ 世界最後の日
☆機 ゲッターロボアーク
続 聖戦士ダンバイン
続 聖戦士ダンバイン New Story of Aura Battler Dunbine
☆ 太陽の勇者ファイバード
続 勇者特急マイトガイン
B 覇王大系リューナイト
☆ ナイツ&マジック
☆ ヤマトのような「ロボットじゃなくてもいいんじゃないか」枠
全20作品
以下に予想の理由を示す。
続投作品について
知名度・人気ともに高い『Ζ』と『逆シャア』は当確と言っていいだろう。B.B.スタジオ製スパロボ皆勤賞であり、レギュラーと言っても過言ではない存在だ。商業的に外すことは考え難い。逆に外すようだったらその英断に拍手したい。『ベルチル』についてはHi-νガンダムを参戦させるために出すとは思う。『DD』でわざわざ追加参戦させたことから、Hi-νを出すためだけでも価値があるとスタッフに思われている節がある。
『ΖΖ』は出るかどうか微妙だけど、わざわざ『V』『X』『T』で三連投させたのはやっぱり根強い人気があるからじゃないかなぁということで。それにやっぱりガンダム主人公と言ったらアムロ・カミーユ・ジュドーだしな。
『UC』『W』は追加作品の兼ね合いで参戦しそうという予想。スタッフとしても開発開始当初の宇宙世紀ガンダムの新作である『NT』は入れたいだろうし、そうなると『UC』も一緒にしたいだろうという考え。他の外伝の可能性も考えたけど、直接『UC』とつながっていて、『スパロボX-Ω』で立ち絵の素材があって流用できることも考えると『NT』が一番出しやすいんじゃないかなぁと。
『W』はまあ一番出ているアナザーガンダムだしという安直な理由。それに『第3次Z』時点で主要MSがみんなHDグラフィックになっていることも大きい。『ガンダムX』や『∀』は主役以外のMSを新たに描き起こさないといけない手間がある。
『マジンガーZ/INFINITY』はマジンガー枠の中での消去法。東映版や『マジンカイザー(OVA)』、その他のマジンガーシリーズは流用できない、『真マジンガー』は『第2次Z』から出ずっぱりでやることやりつくした感があるため。それに『T』での『INFINITY』はシナリオはともかくとして戦闘アニメという意味では従来のマジンガー像を脱却できておらず、まだまだ引き出しが多そうだ。INFINITISMマジンカイザーやらグレンダイザーやら話題になるようなネタは豊富だし。
『チェンゲ』は個人的な感想を言えばだいぶ食傷気味ではあるが、『ネオゲ』『新』は新規にグラフィックを起こさないといけないし、単純に他二作より扱いやすいのでたぶん変わらないと思う。個人的には『新』に2Dスパロボ初参戦してほしいが、現実的には厳しい。『新』じゃ商業的な理由で出したいだろう真ゲッター出ないし……。
『ダンバイン』『ダンバインOVA』も『UX』の劇的復活から出ずっぱりだし、現行作品の『DD』でも参戦しているし、こっちもどうかな……とは思うが、人気作だしバイストン・ウェルが便利だし、ヴェルビンあたりの展開がまだできるだろうし、ということで外れなさそう。出るとしたらシオンがショウの完全下位互換なのをどうにかしてくれ。せめてシオンにもなんらかの強みを。
勇者シリーズから『マイトガイン』が続投しそうと考えた。部隊の財布件まとめ役のひとりとして。ようはポスト『ダイターン3』。ではなぜ『ダイターン3』ではないのかと言うと、『ダイターン3』は主要人物を演じられた声優の方々が鬼籍に入られていることが多く今以上のクロスオーバーの展開が厳しいと思われる一方で、『マイトガイン』は現役の人が多い。『V』『X』で共演し、『T』で『マイトガイン』単独となったことを考えると、役割の引継ぎはできたんじゃないかと思う。…………いや、自分としてはどちらかと言えば『ダイターン3』の方が好きなんですけどね。
追加作品について
『0083』は『V』で言う『ΖΖ』枠のイメージ。ようは昔はよく参戦していたけどある時からめっきり見なくなった作品。ガンダムシリーズからなら他によく参戦していたのは『ポケ戦』『08小隊』あたりだけど、どっちも一年戦争を舞台とした作品なので、『0083』に比べると多少扱いづらいのかなぁと。他に宇宙世紀作品は『Vガンダム』があるけど、こっちは「『クロスボーン・ガンダム ゴースト』と同じタイミングで出すんじゃない?」という指摘をされたことがあったので選外。
『ガンダムW FT』はスパロボ的な強化に悩む『ガンダムW』勢の強化プランとして。『X-Ω』で初参戦したが、こちらでも機体のみで、かつウイングガンダムの系譜であり本編未登場の「ウイングガンダムスノーホワイトプレリュード」しか出てないため、『FT』本編に登場している「白雪姫」や「魔法使い」を初参戦させるのも面白いんじゃないかと。つまり『V』における『スカルハート』『鋼鉄の7人』枠。
『BX』の『絶対無敵ライジンオー』、『DD』の『獣神ライガー』のように、3Dスパロボのみに出た作品を2Dスパロボに出すという流れが最近(と言っても『BX』は『V』より前だけど)きているような気がするので、3Dスパロボ既参戦組から『リューナイト』。異世界が舞台なので『ダンバイン』との相性が良さそうだし、あと展開が異なるOVAや漫画版があるため、新展開やアレンジに耐えうると判断。
新規作品について
『バンデシネ』は『スカルハート』『鋼鉄の7人』『真マジンガーZERO』のような既存参戦作品の強化枠。ただ、『バンデシネ』は『Gレコ』と関わりがあるらしいので、どうせなら『UC』と『Gレコ』が同時参戦した暁に一緒に出す方が現実的かもしれない。
『アーク』は正直難しいとは思っているけど、ダイナミックプロダクションがスパロボに尋常ではない友好具合を見せていることや、原作がすでに発行されている漫画なので戦闘アニメの作成が無理ではないことから、機体だけ参戦ならギリギリありえなくはないかという判断。アニメ放映と合わせてタイアップ的に発表できれば相乗効果で双方幸せな結果になれそう。『T』の『ゲッターロボ大決戦』みたいなイメージ。繰り返すが開発時期を考えると難しいとは思っている。
勇者シリーズから『ファイバード』は『V』の『マイトガイン』の流れで。『勇者王ガオガイガー』『勇者特急マイトガイン』『勇者エクスカイザー』と来たので、じゃあ次はどれかと言われたらそりゃ『ファイバード』だよね、というそれだけ。個人的には最近全話見たので『黄金勇者ゴルドラン』が来てほしいけど、『ファイバード』を差し置いては難しいと思う。それに『ファイバード』は今無料配信しているし(たぶんあんまり関係ない)。
『ナイツマ』は30周年記念作開発開始当時から見て近年の作品かつ他のファンタジー系ロボットアニメとの相性を考えて。私個人の受け取り方とも言えるが、同時期のロボットアニメに比べると知名度は多少高いかなぁと。この作品に対してはそこまで思い入れないので、本当に「来そう」というレベル以上の考えはない。
『ヤマトのような「ロボットじゃなくてもいいんじゃないか」枠』。…………ここまで予想したんだからもっとちゃんと予想しろと言われそうだけど、この世に存在する数多のSF作品から予想しろというのが無理すぎる(言い訳)。古くは『テッカマンブレード』、近年で言えば『X-Ω』のサプライズ参戦作品の数々や『T』の『無限軌道SSX』の系譜。個人的には『ヒロイック・エイジ』が来てほしいけど、2015年にダウンロード版購入者に配信された、『デビルマン』『トランスフォーマー』『ヤマト』『銀河英雄伝説』といった幅広い作品すら網羅されていた大型アンケートの一覧になかったことを踏まえると、スタッフの中にこの作品がない可能性がある。悲しい。
スタッフとしても話題となる作品がひとつは欲しいだろうから、この『ロボットじゃなくていいんじゃないか枠』はほぼ確実にひとつはあるだろう。
リストに入れてないけどあり得そうな作品
・『重戦機エルガイム』
『ΖΖ』のような久々枠。2Dスパロボに凱旋すれば話題になりそう。
人気だし、『ASTRAY』シリーズとの同時参戦で新規展開が期待できる。
エーアイ製スパロボに出て話題になった。声付き初参戦かつロボットアニメじゃない枠の橋渡しとしていてもいいかなぁ。
・『無敵鋼人ダイターン3』
なんだかんだ言って存在感あるからいても驚かない。
備考
今回の予想は全20作品で、『V』の参戦作品が26作品(シリーズ重複をなくせば21作品)なため、もうあといくつか流用ができる作品が参戦してもおかしくない。
『V』と境遇が似ているとは言ったが、『V』が前作から約一年後に発表、約二年後に発売なのに対し、30周年記念作品は前作のDLC配信から約二年後に発表、発売がもっと先になることを考えれば開発は『V』より余裕があることになる(新型コロナウイルスによる遅延を踏まえればトントンかもしれないけど)。そのため、もしかするともう少し追加参戦・新規参戦があるかもしれない。
終わりに
以上のように予想をしたわけだが、我ながらつまんないというか、無難というか、安パイというか、そんな予想になってしまった。
そうなるのも当然で、今回は現実味のある参戦作品一覧を考えようという発想のもと予想しており、一覧に私が新規参戦してほしいと思っている作品が一切ないためだ。
30周年記念作と言えど、大幅に変わることはたぶんないし、人材的・時間的・予算的にできることなんて限られているので。
他の人の予想を見てみると、その人の希望が詰め込まれており、たまーに「(開発期間や版権やその他の理由で)それはさすがに無理だろ……」という予想もあったりする。具体的には『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』。
そういう予想もあるため、私は趣向を変えて現実味のあるものをリストアップしたというわけだ。
希望を言うのはいいけど、無茶なもの勝手に予想して、実際のリストを見て勝手に失望するのはあまりにも夢見がちというか身勝手すぎるので、このぐらいの予想をして仮に自分の予想を上回るようだったらその時に喜ぼう……と、そういうスタンスでいたい。いつか、自分が望む作品が参戦したときに心から喜ぶために。
とはいえ、私個人としてはどんな参戦作品が来ても心から受け入れて楽しみたいとは思う。これまでもそうしてきたし、これからもスパロボを楽しむために。
あの、寺田P。『バイファム』の参戦はまだですか? 『ヒロイック・エイジ』や『アスラクライン』、『プラネット・ウィズ』でもいいです。
2021/6/16追記分
タイトルが『スーパーロボット大戦30』ということが同日のニンテンドーダイレクトでわかりましたが、参戦作品は全然異なりそうなのでこの記事のことは忘れてください。
終わり。