ポケットモンスター・ソードシールドをプレイした話

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感想

 ポケットモンスター・サンムーン』まで遊んだので、最新作までやってしまおうと思い立ち、ポケットモンスター・シールド』を普通に遊んだ。

 例によって遊んだ感想を残しておく。とはいえ、記憶に新しい作品なので今回は特に印象的だったことを書いていきたい。

ポケモンは環状のゲーム

 遊んでいて思ったのが、『ソードシールド』は同じ場所に回帰するゲーム構成になっているのかな、という点だ。

 地元から飛び出してワイルドエリアを突っ切ると、エンジンシティという大きな街にたどり着く。そこからジムチャレンジをクリアするためにぐるっと時計回りに街をめぐってきて、エンジンシティのジムに挑戦する。

 それが終わったら今度はワイルドエリアの奥に進み、ナックルシティへ。それも初回は挑戦できず、やはり環状になっている街をひとつずつ訪れていく。

 ナックルシティが終わって、トーナメントに出場して、1000年ぶりのブラックナイトを食い止め、チャンピオンと戦う。そして、戦いを終えたら地元に帰り、まどろみの森に足を踏み入れる……と、大枠で三回来た場所へ還る展開がある(最後は強引な解釈だけど……)。

 ポケモンは初代からしマサラタウンから旅立って、ぐるっと時計回りにカントーをめぐり、南部のグレンタウンから北上して再びマサラ、そしてトキワシティへ……という構造ができている。まあだいたい途中で『そらをとぶ』を使えるようになるのでその輪が途切れるプレイヤーが大半だろうが、ジムバッジの順番的にはそんな風に街をめぐるようになっている。

 他にも、金銀やXYはやはり時計回りにその地方を一周する構造でデザインされているので、たぶんこの環状構造は意図して作られたものだと感じた次第。

 今回で第8世代なので、上下に二つ環状を並べて『8』を表現したというのは間違いなく考えすぎ。

②ザシアンとザマゼンタって何モノ?

 今回のパッケージを飾る顔役ともいえる伝説のポケモン『ザシアン』『ザマゼンタ』だ。最序盤に『れきせんのゆうしゃ』の姿を見せた後、中盤で伝説の存在として示唆され、物語終盤その伝説にあやかってブラックナイトを食い止めようとした主人公たちの前に『けんのおう』『たてのおう』として力を貸してくれる。

 これがシナリオ中に見せる彼らの姿だ。その後、紆余曲折あってプレイヤーが捕獲することになるわけだが、本編中にソニアが「海外の文献でザシアンとザマゼンタについて書かれた箇所を見つけた(意訳)」と語る。

 なんで海外の文献にザシアンとザマゼンタの話が?

 ザシアンとザマゼンタの伝説は、ガラル地方では歪められていた。当初はザシアンとザマゼンタという存在は抹消され、ひとりの剣と盾を持った英雄がブラックナイトから人々を救ったと言われていた。しかし、中盤に遺跡からザシアンとザマゼンタ、そしてそれらの後ろに控えるふたりの人間の像が出土する。ここからソニアは長い時間をかけて間違った形で伝承されていってしまったと考え、クリア後に正しい歴史を書いた本を出版することになる。

 ブラックナイトがあった当のガラルでは間違った歴史が伝承されてきたのに、海外では普通にその存在が文献に残っているのってなんで? ザシアンとザマゼンタのルーツはその文献があった海外にあるの? …………と答えのない疑問が生まれましたとさ。いつかこういうところにちょうどいい解釈が生まれるのかなぁ。

 仮にルーツが海外説が正しいとすれば、ブラックナイトの主犯格(?)であるムゲンダイナもザシアンとザマゼンタも、ガラルからしたら外来種だな……。惑星外、地方外という規模の違いはあれど。

 

 改めて最初から遊ぶと初見より余裕ができるので、もっと別のところに注目できるなーとはこのポケモン本編やり直しシリーズで得られたとても大きな収穫だった。

 以下、旅の仲間たちの紹介。

 

 

 

旅の仲間たち

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クワガノン

 進化が超楽になったクワガタムシ。1番道路に出てくること、電気タイプが欲しかったこと、前作ちょっと使おうと思ってすぐにやめたことなど好条件が重なったため採用の運びになった。

 最序盤はパワーはない、柔らかい、そんなに足が速くないという三重苦でモブトレーナーと戦うたびに回復に戻らないといけないぐらい貧弱だったが、草タイプのターフジム相手に無双、ジム終了後にデンヂムシへ進化を遂げた後にすぐさまクワガノンになったことで特攻の暴力ですべてを破壊しつくすエースに君臨した。

 『10まんボルト』なんて序盤で使えていい技じゃない、そう認識した。

 

 

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サシカマス

 この旅はパーティ構築の段階でかなり困ることが多かったのだが、序盤から手に入る上にいわゆる序盤ノーマルや序盤鳥ではない、ガラル原産ポケモンということで採用。

 見ての通り耐久力が全くなく、最初は技火力にも恵まれなかったので素早く動いて攻撃、倒し切れずそのまま反撃でご臨終なんてことがとても多かったしょーもない魚。

 しかも今回は原則シンボルエンカウントなので逃げるためにパーティの頭に置かずとも野生ポケモンとの戦闘は避けやすいということもあっていまいち活躍がなかった。

 相性有利なエンジンジム戦も言うほど活躍しなかったしな……。

 たぶん一番回復アイテム使ったやつ。

 

 

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ニャイキング

 ガラルニャースが可愛いので採用した。…………のもあるけど、盾役として鋼タイプがひとり欲しかったのと、普通にどっしり構えて戦う物理アタッカーが欲しかったので仲間入り。

 適当に繰り出して『ねこだまし』でダメージ与えて『アイアンヘッド』しているだけでも使いやすかったが、一番印象的なのは名有りトレーナーのダイマックスに対抗して『ダイウォール』でしのぐという当初の予定通りのタンク役をこなしてくれたこと。

 今回の旅は特にフルアタが多かったため、貴重なダイマックス枯らし要員としてじゅうぶんな活躍をしてくれた。

 

 

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クイタラン

 BWでもBW2でも出現タイミングに恵まれず涙を呑んで敬遠した彼(彼女)が中盤から使える! そう知った時の私は嬉しさのあまり小躍りしてしまった。

 マルヤクデはカブさんの切り札だし、セキタンザンは初見で使ったし、ウインディはBW2で使ったし、キュウコンは趣味じゃないし、エースバーンは論外だしで、どちらにせよ使っていたかもしれない。

 上画像を見てわかるように最後の最後まで『やきつくす』(大爆笑)で戦い抜いた記録より記憶に残る奴。炎タイプはなかなか他のタイプでは代用できないタイプ相性をしているので、案外出す機会が多かった。

 何より、ダンデのギルガルドを余裕で突破し、キョダイリザードンとかち合ってダイマックスを枯らした大活躍は忘れられない。

 

 

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イエッサン

 可愛いので採用した。…………のもあるけど、ちょうどタイプかぶりしないし、ガラル原産で使いやすそうだったので採用の運びに。

 捕まえた当初からレベルが高く、結局最後の最後までパーティ内で一番レベルが高いまま終わった。捕まえてすぐのラテラルジム戦のゲンガーを『ダイサイコ』一発で飛ばす鮮烈デビューから、最後まで安定したパワーと耐久でパーティを支えた姐さん。

 ダンデへの引導を渡したんだけど、いぶし銀の活躍が多かったため、印象としてはそれらぐらい。でも可愛いのでヨシ。

 

 

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ダダリン

 これまた前回涙をのんで不採用になったが、終盤と言えどまだ活躍機会があるタイミングで出現するので今度こそ仲間にした。

 仲間にしたはいいけど、直近のジムのタイプが悪、次がドラゴンなので活躍機会はほとんどなく、モブトレーナー相手にイキってたぐらいしか活躍がない。

 性格のお陰で特攻がまあまああるのでまだ戦えたが、物理草タイプ技も物理ゴーストタイプ技も覚えないのでなんかこう……うまく使ってやれなかった印象しかない。

 

 

おまけ:パーティ選外となったポケモンたち

 イオルブ

 序盤虫だが、タイプが独特なのと強さが申し分ないのとで候補だったが、イエッサンやクワガノンとタイプかぶりするので選外。見た目は好きなんだけどなぁ。

 タチフサグマ

 悪タイプ好きだし、タチフサグマも好きなので使おうと思ったが進化条件が面倒なのと、イエッサンとタイプかぶりしたのと、ネズさんの切り札なのが重なってあえなく落選。

 マンムー

 ワイルドエリアの天候によって登場するかしないか左右される不安定さがネックとなって選外。なお、実際のプレイではワイルドエリアに来た段階でちょうど雪が降る天候だったため普通に仲間にすることはできた。

 シャンデラ

 エンジンシティで確定エンカウントする上に炎タイプなので候補だったが、クイタランの方が魅力の面で勝ったので。

 ヘラクロス

 ヨロイの孤島にしか出ないため。論外。

 

 

 というわけで『ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール』及び『LEGENDSアルセウス』が出る前に復習が終わった。これで気兼ねなくこれらの作品を遊ぶことができるだろう。

 それはそれとして10月11月にかけて遊びたいゲームが続けざまに出るのでちょっと困っているのだが……。

 終わり。