ポケットモンスター・サンムーンをプレイした話

 

 

 

感想

 『ポケットモンスターブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール』の発売が迫っているということもあってポケモン本編の機運が高まってきたので、近くのゲオでポケットモンスター・ムーン』を買ってきて久々に遊んだ。

 今回はZワザを禁止したこと以外は普通に遊んだので、その感想を残しておきたい。

 とりあえずチャンピオンになるまで遊んだ感想だと、記憶よりずっと露骨な足止めが多かった気がする。単純に島めぐりさせるだけだと面白くないので、寄り道させたいのはわかるんだけど……特定のZクリスタルを持たないと先に進めないのはともかくとして、「〇〇な方に行っておいでよ」「〇〇に会いに行こうよ」みたいな足止めがされるのは良くも悪くも一本道なJRPGっぽいというかなんというか。

 シナリオ面で言うと、『島めぐりを行い、試練を突破して成長し、最終的に一番のポケモントレーナーになる』というラインは割と好きな方だ。これは昔から言っていることだが、ポケモンジムを廃止して良くも悪くも既存のポケモンのストーリーから変更した点は素直に評価できるところだと思う。ジムは基本的に各作品につき8つしかなく、おおむねバッジの獲得数でシナリオの進捗が把握できる構造だったが、試練は初プレイの時には進捗がわからず、どこまでシナリオが続くのかすごく気になった記憶がある。

 また『試練』はギミックを解いてトレーナーと戦ってリーダーを倒すというジムの流れにアレンジを加えたものとなっており、ロケーションにも工夫を凝らしている点で、のちの『ソード・シールド』に与えた影響は大きいだろう。…………終盤にちょっと息切れしている感じもあることには目をつぶろう。

 ただまあこれはいろんなところで言われているけど、やっぱりリーリエの周りの話は今ひとつだなーと思った。毒親に縛られていたお嬢様が世間を知って成長し、自分を確立するという基本的なラインは王道で良いのだが、言いたいことを言った後の親との決着や自立の証であるほしぐもちゃんをプレイヤーに託すのはちょっと腑に落ちないところがあった。最近でも父ちゃんザルードのプレゼントがあったけど、あれと一緒で自分のところに来てくれなくていいから本来あるべきところにいてほしい気持ちが強い。もちろんただトレーナーになって戦うだけが正しい成長ではないのだけど、それならもっとフォローが欲しかった気もする。プログラム上できるのかは知らないけど、ほしぐもちゃんとの戦闘は一般トレーナーとの戦闘みたいにリーリエがほしぐもちゃんの後ろにいるだけでも印象は違かったのかなとも思った。

 うーん、やっぱり『サンムーン』はリーリエがシナリオに占めるウェイトがそれなりに大きいから、言いたいことが多くなってしまう。

 それ以外の登場人物は『XY』の名有りトレーナーの印象の薄さを反省したのか、割としっかりキャラが立っていて、かつ過度にキャラが盛られている感じでもないといういい塩梅だと思う。それゆえにマイチェンでより掘り下げしてほしかった気持ちもあるのだが……。

 グラフィック面で言うと、新要素のZワザの演出はちょいちょい変なものの、一応気合を入れたんだってことはわかるし、固有Zワザや専用技のモーションは結構好みだ。それ以外にも、等身が『XY』『ORAS』と比べて高くなっている点も画面の印象を変えようとしていることを感じられた。『ORAS』と違って主人公の表情が終始変わらないのはよくわからんが。

 BGMは当時切ってプレイしていたのだが、今になってちゃんと聞くと、要所要所にふさわしい音遣いでクオリティが高かったように感じる。特にしまキング・しまクイーン戦、ルザミーネ戦、頂上決戦あたりは方向性が違うながらも相手にマッチしていたと思う。

 

 ゲームとしてはほどほどに難しく、不満がないわけではないが、久々にプレイする分にはじゅうぶん面白いゲームだと思った。

 ただの思い付きなんですが、ウルトラビーストと主人公ってアローラからしたらどっちも異邦人なんですよね(あとリーリエやエーテル財団の人たちも)。これは狙った構造なんだろうか……。

 以下、旅の仲間たちの紹介。

 

 

 

旅の仲間たち

ヤドラン ♂(NN:どんべえ)

性格:てれや

特性:マイペース

最終的な技構成 ねっとう/サイコキネシス/なまける/あくび

 旅を始めて最初に捕まえた仲間。アローラは島国とあって水タイプが結構いるが、早期に獲得できる水タイプということと、ヤドランを旅で使ったことがない点、ポケモンユナイトでお気に入りなことなど踏まえて相棒にすることにした。

 序盤はヤドンやヤドランに親を殺されたのかというぐらいきつく、具体的には最初のぬしポケモンアローララッタ(悪タイプ)、ハウの初手がピカチュウ一族という風に、序盤は単騎で使うにはあまりにも辛すぎた。アローララッタは『あくび』で眠らせつつディフェンダーでバフかけて『りんしょう』で無理矢理突破した。そのぐらい辛い。これから『サンムーン』RTAヤドランチャートをやる人は心してかかるように。

 なお、『ねっとう』の技マシンを取るのをすっかり忘れていたため、リーグに挑む直前まで『みずのはどう』という冗談みたいな技で頑張っていたのは内緒。

 

バルジーナ ♀(NN:カカアテンカ)

性格:ずぶとい

特性:ぼうじん

最終的な技構成 あくのはどう/エアスラッシュ/どくどく/わるだくみ

 このブログを見てもらえばわかるようにバルジーナが好きなうえに、序盤からバルチャイが出てきてくれるので、喜んで仲間に入れた。

 序盤はパーティの都合で物理アタッカーとして頑張っていたが、のちに特殊アタッカーに転向した。

 が、ご存じの通り進化が超遅いので、ステータス不足感は否めず、進化したのもルザミーネ終戦終わりだったのでバルジーナで戦った期間はごく短い。でも他のメンツと違って物理特殊両面に硬いので、いざというときは頼れた。

 あとこんなナリでも仲間内で一番足が速いため、先頭にして野生から逃げる仕事を一身に背負っていたことも印象深い。

 

マシェード ♀(NN:ホクト)

性格:すなお

特性:ほうし

最終的な技構成 ギガドレイン/ムーンフォース/キノコのほうし/ちからをすいとる

 早めに出てくる草タイプで、かつアローラ原産という点で採用。

 上記2体が電気タイプに弱すぎるので貴重な電気半減要員としても活躍したが、やはり印象的なのは水タイプの試練とドラゴンタイプの試練で、その耐久と相性で圧倒した縁の下の力持ち。

 チート技である『キノコのほうし』『ちからをすいとる』による遅延嫌がらせ戦術は強かったが、本人のパワーがあまりなかったので、他の仲間たちにとどめを任すいぶし銀の活躍を見せた。

 

キテルグマ ♂(NN:プーさん)

性格:うっかりや

特性:もふもふ

最終的な技構成 おんがえし/アームハンマー/シャドークロー/じならし

 やはりアローラ原産のちょっと面白いポケモン使いたいなぁと思った結果、パーティバランス的にも悪くなかったので採用された。…………が、出現する場所を忘れていたことにより、本来であれば草の試練前に仲間になるはずが大幅に遅れてアーカラ島に来た段階でのチーム入りとなった。いたらライチ戦がもっと楽だったことは言うまでもない。

 防御高いことと、もふもふによるダメージカットにより物理に対してはかなり強く、また進化も早かったため仲間入りして早々の電気の試練では大活躍し、クワガノンの攻撃をものともしない強さを見せつけた。その他、攻撃範囲とチーム随一のパワーによるアタッカーとして活躍した。

 

コータス ♂(NN:スペイザー)

性格:なまいき

特性:ひでり

最終的な技構成 かえんほうしゃ/ソーラービーム/のしかかり/てっぺき

 炎タイプが欲しい、でもヤトウモリ♀ガチャは嫌だ、Aガラガラを選ぶと物理偏重となってしまう……といった理由によって白羽の矢が立った亀。『ひでり』をもらえたのがこの世代なので、ある意味ではアローラを象徴するポケモンと思ったことも一因ではある。

 ヤドラン以上の物理耐久を持ち、また『ひでり』による炎技バフ、弱点ケアなど見どころはたくさんあったが、鈍足がたたった他、彼が活躍できる名有りトレーナーがいなかったことで戦闘に出る機会は少なかったが、貴重な炎タイプなので要所要所では活躍してくれた。

 というかこのチーム鈍足多すぎだな。

 

アローラサンドパン ♀(NN:ヨリトモ)

性格:ゆうかん

特性:ゆきがくれ

最終的な技構成 アイアンヘッド/つららばり/きゅうけつ/つるぎのまい

 アローラを象徴するポケモンで、自分が使ったことがなくて、またタイプかぶりじゃないのが誰だと考えた結果、採用の運びとなった。

 捕まえたときはあまりにも弱く、氷タイプ技がないという事態に追い込まれたが、進化してからはパワーアタッカーとしてメキメキと頭角を現した。

 氷と鋼というタイプは得意と苦手がはっきりしているため、最後に仲間入りした割に戦闘回数に恵まれ、ククイへのフィニッシュブローも彼だった。

 また、印象深い点としては、仲良し度上昇による回避や急所、瀕死耐えをやたら発動させたことで、つららばり3回中全部急所にぶち当てるという面白アクションなんかも披露してくれた。

 

 

おまけ:パーティ選外となったポケモンたち

 ニョロボン

 ヤドラン選考前の候補だったが、まともな格闘技がないことと、出るのがちょっと遅いところ、進化前と進化後で運用がめっきり変わってしまうことにより使いづらそうということであえなく没に。

 アローララッタ

 アローラ原産ポケモンなので使おうかと思ったが、バルジーナの魅力には勝てなかった。

 アブリボン

 序盤に出てくること、タイプが独特なことから候補にあがっていたが、マシェードとタイプが被ることが判明したので選考外になった。

 シロデスナ

 タイプといい、出身といい、最終候補だったがアセロラの切り札だったことを思い出して選外。名有りトレーナーと同じポケモンは極力使いたくない面倒くさい人間だったことが災いした。

 ダダリン

 初見プレイの時に仲間にしようと思ったのだが、時間の都合出るのに半日待たないといけないことが発覚したため、アローラナッシーに泣く泣く変更したという苦い思い出のリベンジをしようと思った。しかし、出るのが遅すぎるので今回も泣く泣く選外に。

 ヘラクロス

 クリア後にしか出ないので。論外。

 

 

 とりあえず7世代までプレイし直すことができたので、せっかくだから『ソード・シールド』までやるかもしれない。やらないかもしれない。

 終わり。