映画を3本見た話

 最近ふと映画を三本ほど見たので感想を言っていく。

 

①『ピンポン』

 1990年代に連載されていた卓球漫画を2002年に実写化した作品だ。2014年にはアニメにもなっている。

 卓球の天才だが努力せずうぬぼれている「ペコ」と、やはり天賦の才を持ちつつも卓球は暇つぶしと言う「スマイル」のふたりを主役とし、地方大会を戦っていくという内容の映画だ。

 申し訳ないことに原作漫画やアニメは見ていないため、映画だけの感想となるが、とにかく王道を真っすぐに描いていて、主人公ふたりのみならず、ライバルたちや指導者など、全員がとにかく熱い。

 ペコの方は、格下だと侮っていた相手に負けたことで腐ってしまい、一度はラケットを捨ててしまうが、色々あって落ちぶれてしまった格下と思っていた相手に励まされ、再度なまりきった腕を鍛えていく。

 一方のスマイルは暇つぶしと言いつつも、ペコに誘われて始めた卓球を根っこでは愛しており、所属高校で指導する元世界選手権日本代表候補の指導によってペコをも超えんとする。

 ライバルたちにも短いながら卓球をやる背景が見られるので、とにかくお互いのすべてをぶつける試合に毎回見ごたえがある。

 映像技術という面で言うと、試合のシーンのボールは基本的にCGらしい。まあ、演技もできて卓球が高水準の役者を見つけてくるのは難しいだろうから仕方ない。とはいえ、ボールのラリーは卓球をやったことない素人から見ればそこまで違和感がない絵面になっている。

 あとは場面ごとの空気感はよくできていると思った。大会の時の体育館の盛り上がりと試合中の静謐な雰囲気、高校の部室の「あー、男子学生ってこういうことするよなあ」という感じ。かと言えば強豪校のピリッとした空気もきちんとこちらに伝わってくる。

 自分の高校時代が悪かったとは思わないけど、こういう青春ど真ん中っていいもんだなぁって思った。

 

機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ

 同名の小説が数十年の時を超えて映像化! ということで原作を一応読んだことのあることもあってちょっと楽しみにしつつ映画館に足を運んだ。

 キャスト発表時はこれまでのゲームで配役されていた声優さんたちと違うことで物議をかもしたりなんかしたけど、新キャストは新キャストでバッチリ合っててよかったと思う。いや、まあ佐々木ハサウェイがもうゲーム作品で出ませんってなったら悲しいけどさ。

 散々みんな言っていると思うけど、映像美がすごい。テロリストVS地球連邦ということあってか夜間戦闘が多いのだが、スラスターやビーム光の光の当たり方が丁寧だった。特にMSが地上に降り立つときに原生林の葉っぱがスラスターのオレンジ色に少しずつ染色されていく様子は細かいながらも素晴らしい仕事に思った。

 あとはコックピットの様子。作中では標準的な全天モニターなわけだが、その状態からコックピットを開くときのメカニカルな動きもまた細かく、現実にMSがあったらこんな風に開くんだなぁと感動した。

 普通のアニメだったら空に飛行機が飛んでいるような場面でもMSが飛んでいるので、ここはガンダムの世界なんだと引き込まれるようだった。

 シナリオはまあ……だいたい知っているので言うことないけど。

 

③世界を変えたテレビゲーム戦争

 前から興味あったので見てみた。

 1970年代の『PONG』の成り立ち、アタリの設立、海外ディベロッパーの台頭、アタリの崩壊など、アメリカのゲーム市場の話を当時の関係者から聞き出すドキュメンタリー映画だ。

 いや、まあそれだけと言えばそれだけなんだけど、なかなか各種wikiを見ているだけだとちょっと頭に入ってきづらい話が見やすくなっているため、ゲームファンだったら見て損のない内容だと思う。

 知っているソフトが出ると少し興奮してしまうのはまあしょうがない。

 

 

 以上。最近ドラクエ11Sにハマっていたり、読みたい本があったりとちょっと映像作品に触れる機会がなかったので、これからはもうちょっと意識を向けたいなぁと思う。

 その前に手足のしびれや微熱があって、昨今の情勢的に怖いのでさっさと体調良くならないかなぁ。

 終わり。